雨漏り・雨染み放置によって起こる事
雨染みとは、降雨が原因で建物の外壁や屋根から水分が室内に侵入することにより発生します。
※この写真の状態は、比較的酷い状態で、すでに穴が空いてしまっています。
ではこの雨漏り・雨染みがどんなリスクがあるのでしょうか?
1.シロアリの発生リスク
雨漏りによって木材が長期間湿った状態になると、シロアリが好む理想的な環境が整います。湿った木材はシロアリの餌となり、被害が進行すると柱や梁が内部から空洞化し、建物の耐震性が著しく低下します。被害が目に見えにくいため、発見が遅れると駆除や修理に多額の費用がかかるケースも少なくありません。
2.カビの発生と健康被害のリスク

3.漏電による火災リスク
雨染みが電気配線・分電盤・コンセントボックスに達すると、漏電やショートが発生し、最悪の場合は火災につながります。特に、停電後の通電再開時に漏電が起きる「通電火災」が報告されており、電気設備の絶縁不良による火災事故の危険性は見過ごせません。
4.構造材の腐食による修繕費用の高額化
雨漏りが建物の構造材(木材・鉄骨・鉄筋コンクリートなど)に浸透すると、木材腐朽菌による腐食や金属のサビが進行します。その結果、耐震性能が低下し、地震時などの倒壊リスクが高まります。放置が長期化すると柱や梁の交換など大規模補修となり、数百万円—時には数千万円の高額修繕費用がかかる可能性もあります。
このように雨漏り・雨染みの放置は住まいだけでなく身体にも悪影響を及ぼします。
最近は以前に比べて、材料費が高騰していますので、自分が思っていたよりも修繕費用が高いことも多くあります。このため、「雨染みや小さな雨漏りを見つけたら、すぐに専門家へ相談して原因を明らかにし、適切な処置を行う」ことが重要です。
◎雨漏りの初期段階で発見・対処することが、修繕費の節約にもつながります。
◎湿気対策を行うことで、健康被害や火災リスクを抑えられます。
◎定期点検・定期メンテナンスが、大切な資産を長持ちさせる秘訣です。